「フィラデルフィアの教会」


説教者 新澤昭彦師

聖書箇所 ヨハネの黙示録3:7-13 


フィラデルフィアにある教会には賞賛はありますが、譴責がありません。


 Ⅰ キリストの姿 

7節に、キリストの姿について、「聖なる方、真実な方、ダビデの鍵を持っている方、」と記されています。「聖なる方」「真実な方」、これはキリストが神であることを意味しています。

「ダビデの鍵を持っている方」とありますが、鍵は権限を持っている事を意味しています。キリストは人々の救い、そして神の国の権限を持っています。  「彼が開くと、だれも閉じる事がなく、」

キリストが開くと誰も閉じる事が出来ません。

もし神に対する罪があったなら、神に近づく事も、神の国に入る事も出来ません。

罪のために神に近づく道は固く閉ざされています。

しかし罪を赦すために、キリストは十字架にかかって下さいました。

主が十字架にかかって罪を贖って下さったので、信じる人々の罪は赦され、義とされ、神との和解が与えられます。又キリストを信じる人は永遠の命を持っています。主は、誰も開ける事が出来ない神の国の門を開けて下さいました。

キリストを信じる者は誰でも救われると神は約束して下さいました。これは福音です。

キリストが召天された後、弟子達は聖霊に満たされて、福音を伝えました。

それ以来今日まで、福音は世界で伝えられ続けています。

これまでの歴史の中で、迫害がありました。

しかし誰も、またどんな事が起きても、福音宣教の門を閉ざす事が出来ませんでした。

今は恵みの時、救いの日です。キリストが開くと、だれも閉じる事ができません。 

「彼が閉じると、だれも開く事がない」。キリストを閉じると、誰も開ける事が出来ません。

福音宣教がされ、霊魂が救われる、恵みの時が終わる日が来ます。

イエス様が再臨され、信徒が軽挙され、患難時代が起こります。聖霊の働きがなくなり、福音宣教がなくなります。キリストが閉ざされるなら誰も開ける事が出来ません。神の国の権限はキリストが持っています。


 Ⅱ フィラデルフィアにある教会 

フィラデルフィアはBC189ペルガモの王アタルス二世が築きました。

彼は兄に対する愛と誠心を表して、町の名をフィラデルフィアとしました。

フィラデルフィアはギリシャ語の「フィロス」(愛情)と「アデルフォス」(兄弟)の合成語で、兄弟愛という意味です。フィラデルフィアにある教会は町の名が示しているように兄弟愛のある教会でした。この教会は、「あなたには少しばかりの力があって」とありますが、教会員の数は少人数で、会員の中に有力な人もいませんでした。けれども、お互いが愛し合い。純粋な信仰に立って、真実な教会生活を送っていました。 

彼等は二つの事で、賞賛を受けています。 

第一に「わたしのことばを守り」です。彼等はキリストのことばを守っていました。

聖書は神の言葉です。聖書の中に約束、戒め、命令、祈り、讃美があり、歴史があります。

奇跡もあれば、失敗もそのまま記されています。

それらのすべての中で、神と神の御心が啓示されています。

クリスチャンは御言葉によって、約束の恵みを知り、信じて、その恵みをあずかりました。

またみ言葉は光を与えて私達の人生を導いてくれます。

み言葉が糧となって、御言葉によって、信仰は養われます。聖書を読んで下さい。読んだ御言葉を思いめぐらして下さい。そして、神がみ言葉から教えているならば、その語り掛けに従って下さい。

こうしてみ言葉を守る事が出来ます。フィラデルフィアにある教会では、み言葉を守っていました。 第二に「わたしの名を否まなかった」イエス様を信じて救われた事、イエス様が救い主である事を彼らは証ししました。

9節に、「見よ。サタンの会衆に属する者、すなわち、ユダヤ人だと自称しているが、実はそうではなく、?を言っている者たちに」とあります。初代教会では、初めにユダヤ人からの迫害がありました。真のユダヤ人は神に選ばれた民です。神はアブラハム、イサク、ヤコブに「地のすべての部族は、あなたによって祝福される。」と約束されました。

また、イエス様はユダヤ人の母マリヤから降誕されました。彼らが神の戒めを守るなら神の宝、祭司の王国になる事が出来ました。しかし彼らは神の戒めを守らず、不信仰、偶像礼拝、様々な罪を犯してきました。しかも神の御子イエス様が彼らの所に来たのにイエス様を信じませんでした。そればかりかイエス様を十字架につけました。

ペンテコステの後、弟子達は福音を伝えました。その時激しく迫害したのはユダヤ人でした。

キリスト教に反対するユダヤ人達は、この小さな教会に押しかけてきて、教会を荒らし、暴力を振るい、迫害しました。彼等はサタンの会衆に属する者でした。フィラデルフィアの信徒はイエス様の御名を拒むならば、その迫害から逃れる事が出来たかもしれません。

しかし彼らは、迫害の中で、信仰に堅く立ちキリストの名を否みませんでした。

主は「ですから、だれでも人々の前でわたしを認めるなら、わたしも、天におられるわたしの父の前でその人を認めます。」(マタイ10:32)と言われました。  

11節に 「わたしはすぐに来る。あなたは、自分の冠をだれにも奪われないように、持っているものをしっかり保ちなさい。」と書いてあります。再臨の日は近いです。御言葉をしっかり守り、いつでも、キリストを証し、堅く信仰に立っていきましょう。


 Ⅲ 教会への約束 

10節に、「 あなたは忍耐についてのわたしのことばを守ったので、地上に住む者たちを試みるために全世界に来ようとしている試練の時には、わたしもあなたを守る。」と書いてあります。

患難時代に、想像できない苦しみが来ます。けれども、み言葉を堅く守っている人、イエス様の御名を否まなかった人は、その苦しみに会う事がなく天に携え上げられます。 

12節は、「 わたしは、勝利を得る者を、わたしの神の神殿の柱とする。」と約束されています。家の中で、柱は骨組みで、家の構造すべてを支えています。神の国が天から降ってくる時に、神殿の柱になると約束されています。 

私達は、少しの力しかないかもしれません。しかし御言葉を守り、御名を否まないで、持っているものをしっかり保っていきましょう。

【公式】西調布キリスト教会

この教会は、メソジスト系の聖書信仰に基づくプロテスタントの教会です。 聖書から、神の愛のメッセージが語られています。 東京都調布市上石原2-26-13( 京王線西調布駅より徒歩3分) ☎042-485-1351

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