「これらのことはすべて、神から出ているのです。神は、キリストによって、私たちをご自分と和解させ、また和解の務めを私たちに与えてくださいました。」 コリント人への手紙第二5:18
私達の本当の幸いは神を知ることです。
神は、あなた方が心を尽くして、私を捜し求めるなら、私を見つけるとおっしゃいました。
私達は神の啓示である聖書、イエス・キリストにより神を知ることが出来ます。
聖書から神がどのような方かを知ることが出来ますが、聖書を研究して、知的に知っても、それによって神を本当に知ったと言うことが出来ません。知的に知ったとしても、その人は神との関係、神との交わりの中に生きていないことがあります。
ここに、「神は、キリストによって、私たちをご自分と和解させ、」と記されています。神との和解は神を知ることの基礎です。
人は交わりを求めて生きています。人と人との正しい関係は、心に安心と力を与えます。逆に人との正しい関係を失う時、人は落ち着きを失うでしょう。人との仲たがいが自分に責任があることがあります。そういう場合、弁解やお詫びをして、和解して交わりを回復しようとします。
人は霊的存在です。霊とは人の人格の目に見えない部分であり、私を私としているものが霊です。そして霊は神との交わりを持つ性質をもっています。ですから人は心の奥底で神との交わりを求めています。神から離れている時、心に空しさ、不安、渇き、孤牡感などがあります。神と和解し、神と共に歩む中に、朽ちない喜び、平安、希望があります。
神との間に神に対する罪があるならば、罪は神と人とを隔てます。そのために神に近付くことができません。
神との関係、あるいは交わりは義に基ずいています。
神は愛の神です。また神は義なる神です。神はどんな人でも愛されます。しかし神は罪を愛する事は出来ません。神から義と認められた人が神との交わりを保ち、神と共に生きる事が出来ます。
神に対する罪は神との交わりを遮断し、永遠の死をもたらします。何故人は神が分からないのでしょうか。罪が神と人とを隔て、神を見えなくしているのです。
ところで人の善行・難業苦行・真面目な生活は神の前の義とはしません。外的に形だけ造っても、それが神の前に、その人を義とするのではありません。神との関係、神と間の交わりをもたらす義とは、自分を義とする自己免許ではなく、神が認めて下さる神の義です。
聖書によれば、すべての人が神に対して罪を持っています。心が神から離れ、神に背いています。ですから神と人を隔てている罪を赦していただき、神との和解が必要なのです。
人間の努力は、人を神のもとに導くことができません。神に赦していただき、神との和解によって神の近付くことが出来るのです。
神は人類の罪を赦すために御子イエス・キリストを救い主として世界に遣わされました。更に神は人類の罪を赦すために御子イエス・キリストを十字架にはりつけにし、さばかれたのです。主イエスは罪も汚れもない、清い生涯を送られました。しかし罪のために十字架にかけられ、十字架の上で罪ののろいを受けられました。このキリストの十字架の苦しみは御自身の罪のためでなく、人類の罪を赦すためでした。イエス・キリストの犠牲によって私達は赦され、神との和解を持つ事が出来ます。
だれでも、神に対する罪を認め、悔い改め、十字架にかかられた主イエスを信じ、心の中に救い主として受け入れるならば、神は罪を赦し、義なる者と認めて下さいます。そればかりか、神は私達の心に触れて下さり、聖さと愛を持つ心に変えて下さいます。こうして神との和解が与えられ、朽ちない喜び・平安・希望・確信を持って神と共に歩む者となるのです。
神との和解が与えられ、人は神との関係を回復します。そして神と交わり、神と共に生きる人生を送ることができるのです。
神は遠くにおられる方ではありません。心を尽くして捜し求めるならば、見つけることが出来ます。十字架にかかられたイエス・キリストを信じるならば、十字架のもとで神との和解を受けます。
「私にとっては、神の近くにいることが、幸せなのです。」本当の幸いは神に近付き、神と共に生きる人生にあります。
神との交わりの中に、魂は生かされ、永遠に消えない喜び・平安・愛の中に生きることが出来るのです。
イエス様を信じて、神を知る喜びの中に生きて下さい。
ヨハネはヨハネ第一の手紙の中で、「小さいものたちよ。私があなた方に書いてきたのは、あなた方が御父を知ったからです。」と書きました。あなたはイエス様を信じましたか。そうならば、イエス・キリストを信じる信仰によって、神との和解が与えられ、父なる神を知ったのです。その交わりの中に歩んでください。
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