「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」 ヨハネ3:16
いつまでも生きていたい、長寿は人の願いです。けれでも私たちの地上での生活は永遠ではありません。だれにも別れの時が来ます。人生の最後の別れは「死」です。死については、何年何月何日と決まっていません。しかしその日は必ず来ますし、確実に私達の人生はその日に近づき続けているのです。
人はどこから来て、どこへ行くのか、また何のために生きているのか。人生を意味あるものとするために重要な質問です。私達の人生を豊かなものとするために、人は何のために生きるのか、以前の聖書講座で、人生の目的を考えました。そしてキリストによる新しい生命について話しました。
けれども人生を見つめる時、もう一つ私達が考えなければならない問題があります。
それが死の問題です。多くの人々は死をタブーにしていて、死について考えないようにしています。
アパートの部屋番号で4(し)という字を避けたり、あるいは、病人がいる所では、出来る限り死を話題にしないようにいたします。しかし私達が揺るぎない人生を過ごすために、死という話題を避けるのではなく、死を見つめ、死を越えて、永遠に対してしっかり希望を持って生きることが大切です。
旧約聖書の伝道の書には、「神はまた、人の心に永遠への思いを与えられた。」と書いてあります。また「ちりはもとあった地に帰り、霊はこれを授けてくださった神の帰る。」と記されています。
私達の肉体は死と共に埋葬され、土に帰ります。しかし私達の人格の中心である霊は、神のみもとに帰り、永遠の天の御国で、主と共に生きるのです。神は私達を赦すために、御子イエスを十字架に張り付けにいたしました。神はこれ程大きな犠牲を払って、私達に対する愛を現して下さいました。
御子イエス・キリストを信じる者は、罪が赦され、永遠の生命を持つのです。
永遠の生命とは、何でしょうか。
①いつまでも続く命、
死はお終いでも、中断でもありません。死を越えて、いつまでもいきる命が永遠の命です。神は永遠の御国を約束して下さいました。それは永遠に続く御国です。地球は広いですが、宇宙に浮かぶ小さな惑星です。科学者は星には寿命があると言っています。地球もいつか宇宙から消えていく星なのです。しかし神の国は永遠に消えることがありません。神はイエス・キリストを信じる者に永遠の命を約束されました。主イエスを信じる者は、信仰によって、死を越え、決して消えることがない希望を持っているのです。
日本宣教会の創立者の一人で、相田登代先生と言う方がおられました。彼女は新潟県の有名な神社の神主の娘でした。けれどもキリストを信じ、さらに伝道者とて歩まれました。彼女はお元気な時に、説教の中で「死を恐れてはなりません。一階から二階に上がるように、私達にとって死は、この地上の住まいから、天の御国に移ることなのです。」と話をされました。死は愛する者との一時的な離別ですから、悲しみが伴います。しかしそれは永遠の離別ではありません。天に於いて、再び、愛する者と再会します。そして永遠に、喜びと祝福、そして愛に満ちている御国に住みます。
死を越えて、いつまでもいきる命が永遠の命です。神は永遠の御国を約束して下さいました。神の国は永遠に消えることがありません。神はイエス・キリストを信じる者に永遠の命を約束されました。主イエスを信じる者は、信仰によって、死を越え、決して消えることがない希望を持っているのです。 神の国は神の住まいです。黙示録21章の神の都について書いてあります。そこはすき通るような純金でできています。都は高さ、幅、長さが2220キロメートルでした。
そこに入るのはあがなわれた人です。贖いとは、罪のないイエス・キリストが、罪を赦し、救うために、罪の代価として、十字架にかかって、犠牲になったことです。あがなわれた人とは、私のためにキリストが十字架にかかって下さり、キリストの犠牲は私のためでしたと信じる人です。聖書には、「すべて汚れた人、憎むべきことや、偽りを行うものは、神の都に決して入れない」と書いてあります。キリストの十字架の贖いによって、私は赦され、永遠の命をいただきました。神は神の国に住まいを設けて下さいました。私たちの地上生活はいつかは終わりますが、その純金の住まいに住むのです。 聖書には、「そこには、死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない」と書いてあります。
また神の国は神の住まいで、神が人と共に住んでいます。恵みと慈しみに満ちている愛の神と、ともに神の都で住みます。そこでは神への礼拝、賛美がささげられます。恵み・光が溢れる神のみ住まいで、神と共に住む事が出来るのです。それが私の父の家の住まいです。神の国はすばらしさ、それは物質的なことや、もはや苦しむことがなくなったということでなく、神の国に帰り、私達が神と共に住むということにあります。
②神と共に生きる命
永遠の生命は、死んでから持つ生命ではなく、現在、この地上にあって、私達を生かしていく生命なのです。そして地上で神より与えられている使命を全うし、地上から離れ、天に帰り、そこでいつまでも神と共に生きる生命なのです。永遠の命は霊的命です。肉体の命があるように、霊的命があります。肉体の命は母親から生まれ、社会で生きるために必要な命です。霊的命は、神のよって生まれ、神との交わりの中に永遠に生きる命です。 キリストを信じる前、人は肉体の命を持っていますが、霊的命を持っていません。ですから神が分かりません。ある人は理性で神を考えようとします。しかしどんなに優秀な頭脳を持っていても、神を知るのは、肉体的命ではありませんから、神が分かりません。キリストを信じる時、救われ、新しく生まれます。霊的命を持ちます。それによって、神がいますこと、そして私を愛していることが分かるのです。神を知り、神と共に生きる人生は、心の中に喜び、平安、確信、希望、そして愛をもたらします。
③心を生かす生命
主イエス・キリストを信じる時に与えられる生命は霊的生命です。その生命は私達を神のかたちに似た者へと造り変えていきます。清い心、神と人への愛、正しい生活へと変えていきます。クリスチャンは戒律を作って、こうしなければいけないと、規制しているのではありません。もしそうならば心に自由がありません。けれども、心が愛に変わっていく時、神を愛し、神の御心を行うことに喜びを感じます。また心から湧く愛をもって、自分を愛するように隣人を愛するのです。それが出来るのは、心に生命があるからです。
もし生命がないなら、大木であっても、川の流れに流されるままです。しかし生命がある時、たとえ小魚でも、流れに逆らって泳いでいきます。生命がない時、細菌や酵素によって、体は腐敗しますが、生命があるならば、体は健康を保つことが出来ます。神は主イエスを信じる信仰によって、私達を内的に行かして下さいます。その生命によって、清い心を持ち、愛に生きることが出来るのです。そして生命は、成長します。私達は神を知る知識に、また愛に成長し、輝いたクリスチャン生活を送ることが出来るのです。
永遠の生命は、死んでから持つ生命ではなく、貌在、この地上にあって、私達を生かしていく生命です。そして地上で神より与えられている使命を全うし、地上から離れ、天に帰り、そこでいつまでも神と共に生きる生命です。あなたは今この生命を内に持っていますか。
聖書は「御子を信じるはいのちを持つ」と教えています。キリストは私達の罪を赦すために十字架にかかり、復活しました。このお方が皆様の救い主です。前回信仰による救いについて学びました。
もしあなたがイエス・キリストを救い主として信じ、心の中に迎え入れられたなら、この命を持っているのです。
もし永遠の命の確信がないなら、罪を心より悔い改め、イエス・キリストを救い主として信じ、心の中に迎え入れて下さい。そうするなら、神はあなたを救って下さり、永遠の生命を与えて下さいます。
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