「キリストのことば」

牧師 新澤昭彦師

聖書箇所 コロサイ3:16-17 


 「キリストの言葉をあなた方のうちに豊に住まわせなさい。」(3:16)


 Ⅰ キリストの言葉 

創世記から、黙示録までの旧約聖書、新約聖書の66巻がキリストの言葉です。キリストの言葉とは、聖書のことば全体と理解する事が出来ます。キリスト教の歴史は、2000年近くなりますが、聖書のことばの上に立って、その信仰が伝えられ、守られてきました。  

第二テモテ3:16 に「聖書はすべて、神の霊感によるもので、」と記されていますが、聖書は神の言葉と言われている根拠は、霊感によります。神の言葉を人類に伝えるために、聖書の記者に聖霊を与えて、神の言葉を書かせなさった神の行為が霊感です。聖書は神から霊感を受けて書かれた特別な書物で、誤りがない神の言葉です。今の時代に、聖書を記した記者達はいません。

しかし神の言葉である聖書が残されています。聖書から神は今も語りかけていらっしゃいます。

神の姿は見えません。

しかし聖書を読む時、聖書から神の声を聞き、神がどのような方かを知り、また神の御心を知る事が出来ます。 


Ⅱ 御言葉の働き  

聖書は神の言葉です。聖書を読む習慣を身につけましょう。毎日食事をとるように、聖書を読み、心に蓄えましょう。そうするならば、聖書は神のことばですから、神は聖書の言葉を通して働かれます。詩篇119篇より、み言葉の働きを。 

1、御言葉は私達の魂を生かします。  

93節、「私は決してあなたの戒めを忘れません。それによってあなたが私を生かしてくださったからです。」 御言葉は読む人のたましいを生かし、豊かな人生をもたらします。  

第一ペテロ2:2に「生まれたばかりの乳飲み子のように、純粋な、霊の乳を慕い求めなさい。それによって成長し、救いを得るためです。」と記されています。乳飲み子が、母乳によって命が支えられ、成長するように、私達は聖書のみ言葉で養われ、成長します。御言葉によって生かされます。 

2、み言葉は人生を導く光となります。  

105節、「あなたのみことばは私の足のともしび私の道の光です。」  

私達は人生を照らす光を必要としています。人生では幾重にも道が複雑に分かれていて、道をまちがいたなら、行き詰ったり、幸いを失ったり、危険な事態になる事があります。そこで人生には光が必要です。聖書の言葉は、私の足のともしびであり、私の道の光です。み言葉によって、人生のコースを見失う事がなく、目的に向かって迷う事なく歩む事が出来ます。 3、み言葉によって神のみ旨を知り、悟りを得る。  

130節、「みことばの戸が開くと光が差し、浅はかな者に悟りを与えます。」  

悟りは、生きて行く上で、大切です。それは知恵であり、正しい判断を与えます。悟りがあって、正しい判断が出来るならば、国と国との関係、家庭や職場の人間関係は良くなり、平和・幸いがあるでしょう。言葉の戸が開かれると光が差し込み、悟りを与えます。

 4、み言葉はきよい人生に導きます  

9節、「どのようにして若い人は自分の道を清く保つ事ができるでしょうか。あなたのみことばのとおりに道を守る事です。」 道とは、人生とか、生き方を意味していると思われます。どうしたら、私達の人生を清く保つ事が出来るのでしょうか。  

若い人は自分の道をとあります。・若い人は、経験が少ない。・若い時期は誘惑が多い。・迷いがあります。・白紙のページを多く持っています。白紙のページに歩んできた道が記されていきます。若者には、白紙のページが沢山残されています。  

若い人を年齢ではなく、信仰経験から考えるならば、私達はみな、若い人ではないでしょうか。人生をどうしたらきよく生きる事が出来るのでしょうか。きよい人生を生きるために聖書を読む事を欠かす事が出来ません。 

5、み言葉は正しい判断を与え、罪から私達を守る。  

11節、「私はあなたのみことばを心に蓄えます。あなたの前に罪ある者とならないために。」  

罪は、神との交わりを遮断させ、祝福された人生、そして永遠の命を奪います。最も恐ろしい事は、神の前に罪を犯す事です。聖書は正しい基準を示し、罪から私達を守り、正しい生きる力を与えてくれます。 

6、試みの中で私達を支える。  

8節、「私のたましいは悲しみのために溶け去ります。みことばのとおりに私を強めてください。」 

み言葉は試練の中で、私を支え、私達を強めてくれます。 

7、み言葉は悩みの中で、慰めを与えてくれる。  

50節、「これこそ悩みのときの私の慰め。まことにあなたのみことばは私を生かします。」  

試みの時に慰め、人を生かすのは聖書の言葉です。神は聖書の言葉によって、私達に語りかけています。そして、教え、導き、慰めてくれます。 


Ⅲ 御言葉を心に宿らせる  

「キリストのことばが、あなたがたのうちに豊かに住むようにしなさい。」  

御言葉は、私達を生かし、光を与え、導き、教え、慰める働きをします。しかし聖書を読まなければ、うちに宿らせる事が出来ません。キリストの言葉をうちに住まわせるために、第一に私達がしなければならない事は、聖書を読む事です。聖書を読まない限り、聖書がどんなに素晴らしい書物であっても、私達の人生を豊かにする事が出来ません。ですから聖書を読む時間を持ってください。

そして毎日定期的に聖書を読むようにして下さい。そして、大切な聖句は暗記するようにしましょう。聖書を暗記していますと、身近に聖書がなくても暗記しているみことばを思いめぐらす事が出来ます。さらに御言葉を暗記していると、み言葉が必要な時、すぐに御言葉によって、神の助けを得る事が出来ます。

【公式】西調布キリスト教会

この教会は、メソジスト系の聖書信仰に基づくプロテスタントの教会です。 聖書から、神の愛のメッセージが語られています。 東京都調布市上石原2-26-13( 京王線西調布駅より徒歩3分) ☎042-485-1351

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