「最後の審判」


聖書箇所 ヨハネの黙示録20:7-15  

牧師 新澤昭彦師

患難時代に、獣(反キリスト)が世界中から軍隊を集め、エルサレムに向けて進軍し、ハルマゲドンの戦いと言われる、激しい戦争が起こります。しかし、キリストが再臨し、天使の軍勢がキリストと共に戦い、獣に勝利します。そして、キリストが地上で王となり、世界を治めます。その時代はイエス様が王として世界を治め、獣は地獄に落とされ、サタンは底なしの所に閉じ込められていますので、悲しみ、嘆き、苦しみはありません。平和で喜びがあふれ、祝福された時代になります。この平和な時代は千年続きます。  

しかし、千年が終わると、サタンはその牢から解き放たれます。そして世界中の人々を惑わし、世界中から軍隊を集めます。「彼らの数は海の砂のようである」と書いてありますから、おびただしい数の軍隊が世界中から集まってきます。そしてキリストに戦いを挑み、キリストが王座についているエルサレムに向かって進軍し、包囲します。けれども天から火が下ってきて、彼らは焼き尽くされます。そして、サタンは、硫黄の池、地獄に投げ込まれました。サタンはそこから出る事が出来ません。そこで、永遠に苦しみます。

 

Ⅰ 白い御座のさばき  

サタンが地獄に落とされた後、世界はすっかり変わります。20:11-15に記されている出来事を箇条書きにしてみましょう。  


1、白い御座がありました。そこは神のさばきの座です。その座が白いという事は、神のさばきは完全で、純粋で、絶対的に正しい事を表しています。  

2、地と天はその御前から逃げ去り、跡形もなくなります。今の地球、宇宙に大きな変化が起きます。イエス様は、「この天地は滅びます」といいました。この時の事が預言されているのでしょう。宇宙が跡形もなくなってしまう。想像できませんが、大変な事が起こります。  

3、全ての死人の復活が起こります。13節に、 「海はその中にいる死者を出した。死とよみも、その中にいる死者を出した。」と記されています。人の存在は死によってなくなるのではありません。亡骸は墓に葬られますが、魂はよみに下っています。そして、最後の審判の時、全ての人は墓から復活します。野でなくなった方も、海に散骨された方も、全ての人が復活します。  

4、そして白い御座の前に全ての人が立ちます。そこで、さばきを受けます。12.13節に「これらの書物に書かれていることにしたがい、自分の行いに応じてさばかれた。・・・彼らはそれぞれ自分の行いに応じてさばかれた。」と繰り返し書いてあります。神は天からすべての人の行動を見ています。心の中の隠れた事も知っています。それらは記録されていて、白い御座の前で、神にさばかれます。そのさばきは絶対的で、誰も逃れる事は出来ません。  

5、そして、地獄に投げ込まれます。14節に「 それから、死とよみは火の池に投げ込まれた。これが、すなわち火の池が、第二の死である。」と書いてあります。恐ろしい犯罪者だけでなく、15節には、「 いのちの書に記されていない者はみな、火の池に投げ込まれた。」と記されています。この白い御座のさばきが最後の審判です。  

「火の池が第二の死」と書いてあります。第一の死は、肉体が死ぬ事です。第二の死は、最後の審判の時、復活して、白い御座の前で裁きを受け、火の池に投げ落とされる事です。死ぬ事は不安で、恐ろしいです。けれども本当に恐ろしいのは、第二の死で、地獄に投げ落とされ、火の池で永遠に苦しむ事です。ヘブル9:27に「 そして、人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっているように、」と記されています。 


Ⅱ 命の書  

12節と15節に「いのちの書」という言葉が記されています。いのちの書に記されていない者はみな、火の池に投げ込まれます。全ての人は、白い御座の前での裁きを受け、罪が宣告され、火の池、地獄に投げ込まれます。けれども、この時、命の書に名の記されている者は、火の池に投げ込まれる事なく、最後の審判に続いて起こる、聖なる都・新しいエルサレムに住みます。  

命の書に名前が記されているとは誰の事でしょう。  

聖書は、全ての人は罪を犯したため神の栄光御受けられなくなっていると教えています。また、罪の支払う報酬は死です。とも書いてあります。  

神は侮られる方ではありません。人は自分の考えで生きる自由が与えられています。しかし、さばきを免れる自由はありません。神に背を向け、自己中心に生きるならその刈り取りを白い御座の前でしなければなりません。しかし神が望まれている事は、さばきではなく救いです。聖書には、神はすべての人が救われて真理を知る事を望んでいると書いてあります。  

キリストは人類の罪を赦すために十字架にかかって下さいました。人が罪を犯すなら、その罪の責任を負わなければなりません。キリストは罪のない神の子でした。そのキリストが罪を負い、十字架にかかって下さいました。キリストの十字架は、ご自分の罪のためでなく、私達人類の罪のためでした。キリストは私達に変わって十字架の上で罪の刑罰を受けて下さいました。そのキリストの犠牲によって、神は私達人類の罪を赦そうとされています。  

キリストは人類の罪のために十字架にかかり、死なれました。砕かれた心をもって、キリストを信じる人は救われ、全ての罪は赦され、義なる者と認められます。神は永遠の命を与えて下さいます。いのちの書に名の記された者とは、キリストを信じて救われた人々です。  

21:7に「 勝利を得る者は、これらのものを相続する。わたしは彼の神となり、彼はわたしの子となる。」と記されています。勝利を得るものは、キリストを信じて、信仰を守り通した人々です。  

信仰生活は、試練、信仰の反対にあう事があります。また富や暮らし向きの豊かさや、世の欲などの惑わしもあります。けれども信仰から離れず、死に至るまでキリストに従いましょう。勝利を得る者は、神の国を相続し、神の国で神の子と呼ばれ、豊かな恵みにあずかる事が約束されています。  

神の国は近づいています。そこに入るために、神はキリストによって救いの道を開いて下さり、命の書に名を記して下さいました。.信仰をしっかり保ち、約束にあずかる者とならせていただきましょう。

【公式】西調布キリスト教会

この教会は、メソジスト系の聖書信仰に基づくプロテスタントの教会です。 聖書から、神の愛のメッセージが語られています。 東京都調布市上石原2-26-13( 京王線西調布駅より徒歩3分) ☎042-485-1351

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